なぜ、ビール嫌いのあなたはビールを頼むのか
あなたが、居酒屋で頼んだそのビール本当に自分が飲みたいものですか?
いかに、私たちの選択が周りの人の影響を受けているかに関して、面白い実験があります。
それは、居酒屋で一人目の注文が後ろの人に与える影響についてというものです。
実験内容は、一人目が注文した後、その後の人は何を注文するかという単純なものです。
実験の結果、アメリカでは、前の人とそれぞれが違う注文を行うという結果になりました。
一方、アジアでは
一人目の注文と同じ注文を後の人が行うとう結果になりました。
個人主義のアメリカでは、周りと違う事が良い事とされる為、このようにそれぞれが違ったものを頼むという結果になったと考えられます。
集団主義のアジアでは、協調性や集団の中における自己を重んじる為、全員が同じものを注文するという結果になったと考えられます。
文化的背景により、それぞれ結果は違いますが、どちらも一人目の選択が後の人の選択に影響を与えている事がわかります。
いや、全員が自分の好きなものを頼んだ結果こうなったのかもしれません
しかし、
周りの注文内容を知らずに、注文を紙に書いてもらう形式で行われた別グループの実験では、
自分の注文に対する満足度が順番に注文していく形式のグループより高いという結果が出ています。
もちろん、順番に注文していくグループで最も満足度が高かったのは、1番目に注文した人でした。
これは、居酒屋の例ですが、
私たちの選択は自分が思っている以上に周りの影響を受けています。
仕事から、日常的な事、プライベート、時には人生の決断まで
もしかしたら、それはあなたの本心が選んだものではないかもしれません。